信念を持ってやり抜く


『 な せ ば 成 る 』

この言葉は、目先の欲望を捨てて、今やるべきこ
とをコツコツとやれば、この世に不可能はない=
なせば成る、という意味が含まれています。一般
的には、受験生がねじりハチマキで勉強して、何
が何でも合格するぞ!、といったイメージのよう
ですが、この場合、脳波はベータ(β)波の世界
で、政木先生の意図されている“なせば成る”は
欲望のとれたシータ(θ)波の世界です。

 杉山の個人的な体験では、高校3年の地元開催の岐阜国体
に出場した時、選手全員に渡されたのがこの“なせば成る”の
色紙でした。その時からこの言葉が大好きになりましたが、十
年程前に、岡山の政木先生の研究室にお邪魔した時、先生か
ら何気なく見せていただいたのが、なんとこの“なせば成る”で
した。

 「先生、これはどうされたんですか?」とお聞きすると、「これ
は私が380年前に書いたものですよ!」とおっしゃられました。
ビックリして、実は高校生の頃からこの言葉を生きる支えにし
てきたこと、国体の時は“絶対に勝つぞ!”というβ波の状態
でしたが、大学4年のインカレの決勝戦の時だけは目先の欲
望がなくなって、θ波の状態で無心で試合ができたことなどを
お話させていただきました。そして先生からは、「毎日コツコツ
と練習して、試合の時は何も考えない、それが本当の“なせば
成る”ですよ、いい体験ができましたね」と教えていただきまし
た。

 この“なせば成る”は、「為せばなる、為さねば成らぬ何事も、
成らぬは人の為さぬなりけり」の冒頭の言葉ですが、政木先生
もこの言葉が小さい頃から大好きだったとか。肩に力の入っ
た、目標を追いかける“一生懸命”ではなく、目標は過去完了
形に思い、一歩一歩堅実に歩む“一所懸命”がポイントのよう
です。そしてこれは、政木先生からの永遠のメッセージでもあ
るようです。


<追記>
『信念を持ってやり抜く』

 政木先生はご自身のことを、“世界一強情偏屈であった”と述
べておられますが、表現を変えれば、“自分で納得のいかない
ことはまったくやらない、良いと思ったこと、やりたいと思ったこ
とをとことんやり抜いた”となります。一般的な“強情偏屈”から
受けるイメージは、“我のかたまり”といった感じですが、先生
の場合は、小さい頃から、“なんでやろ、不思議だな”と、常に
何ごとに対しても疑問を持ちながら、原理や真理を探究してい
ましたので、そこに“我”の入り込む余地はなかったようです。
 
 先生のお話で、「まず、自分でよいと思ったことをやる。そし
て、それが結果として周りの人に幸せを与えれば最高です。最
初から、人のためにと思ってやることは、欲望であって、何にも
なりません。」とあります。これは、地球が自転しながら太陽の
周りを回っている状態を想像してみると、自転しながら公転し
ているからこそ絶妙な面白さが生じているようで、もしこれが、
自転せずにただ公転しているだけであったら味気ないものに
なりそうです。人生においても、まず最初は自分でやりたいと
思ったことをやる。それが少々軌道を外れても(我が出過ぎて
も)、目に見えない大きな力が働いて、軌道を修正してくれま
す。そしてこれを繰り返しているうちに、我がとれて、周りにも
受け入れられて、多くの人に喜んでもらえるような結果になる
ものと思われます。

 “自分でよいと思ったことをやる”という習慣がないままに、他
の人に依存したり、神仏にお願いをしていると、「宗教に熱心
なる者は、信念を持つことのできない最低の人間である。」とな
ります。信念を貫く手順としては、“何でもやってみよう”という
ベータ波からスタートして、自分の好きな“これ
をやろう”のアルファ波になり、最後は我がとれ
て、“あるがままに”のシータ波に到達するのが
望ましいようです。この手順が狂うとすべてが
中途半端に終わりそうですね。
(2006年11月記)

 

<著書より部分的抜粋>

 人間は誰でも理想を持っています。理想を
目標としていれば、「肉体の心」がそれを忘れ
ても潜在意識ははっきり覚えています。私が
インスピレーションによって教えられた言葉の
一つとして、「一生涯かかっても、絶対に到達
しないような大きな願望を持て、持てば忘れ
てもよい。ただ自分の足許の一歩一歩を堅実
に歩んでいけよ。自然に目標の方向に近づ
いていく」。私は子供の頃から「為せばなる、為さねば成らぬ何
事も、成らぬは人の為さぬなりけり」という熊沢蕃山の言葉が
好きでした。この言葉を「一生懸命にやることだ」と思ったことも
あります。一生懸命も、がむしゃらに目先の欲望ばかりでやる
のでは、小さな成果しか得られません。目標ばかりをみつめる
ために足許は宙に浮いて不安定です。
 
 昔の人の教えに「道の上にある黒い石を踏むな」というもの
があるが、これは遠くにある目標は見なくても決まっている。下
を見て地面の黒い石を踏まぬようにこまやかに観察して歩め
とのこと。目標ばかりを追った「一生懸命」ではなく、一歩ずつ
確実に進む「一所懸命」、これが大切である。一所懸命とは目
標を心の中にもち、堅実に一歩一歩を踏みしめて自分の義務
だけを完全に果たすことです。「為せばなる」の気持ちも、目標
は過去完了形に思い、ただ一歩一歩を堅実に進めば、ひとり
でに目標に到達するものです。・・・・「驚異の超科学が実証さ
れた」より


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