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ゴルフ好きの方には、一度聞いたら忘れないほどの格言に
なっているようです。ボーリングでいえば、ストライクを取ろうと 思ってピンを見ながら投げるのではなく、ピンを見ずに足もと のレーンについている“△”のマーク(スパット)を見ながら投げ ることになります。ボールを投げる時にピンを見ていると、欲望 の固まりになってしまいますが、マークだけを見て投げる位置 を決めておけば、後は勝手にストライクがとれる!、というわけ です。
この言葉はゴルフやスポーツに限らず、一般の生活にも当て
はまるとても意味深い言葉だと思います。何かをやろうと思っ た時に、遠い先のことばかりを考えていては何も成就しない。 それよりも、いまできることを一歩ずつコツコツと積み重ねてい くことが大事です。政木先生の言葉では“一生懸命”ではなく “一所懸命”になります。また、“大きな願望を持ったらそれを忘 れてしまって、いまできることをコツコツとやる”となります。
普通の人は、こういったことを知識や経験に基づいて頭で考
え出すのですが、政木先生の場合は内なる神様からのメッセ ージ(インスピレーション)として感受しておられたようです。60 歳で初めて出場した関西シニア選手権で、第一打を打とうとし た瞬間に、「汝のゴルフ場は自分の足もと・・・」を感じられ、そ の通りに実行して優勝されたとのこと、まさに神様の教え(神 示)に素直に従った結果といえます。
でも、何をやるにしても、自分の足もとを見つめて、コツコツが “合い言葉”です。
<著書より部分的抜粋>
「無欲の欲望」がゴルフには大切なのだ。「飛ばそう」と思うの
ではなく、「クラブヘッドをボールに直角に当てる」それだけで いいのだ。そうすれば、当たったボールは自然と目標に向かっ て飛んでいくのだ。以前、私が60歳で関西シニア選手権で優 勝した時もそうであった。第一打を打とうとした瞬間、インスピ レーションを感じた。
「汝のゴルフ場は、自分の足もと1メートル四方だけである」
両足をふんばり、方向を決め、無理をして飛ばそうとせず、「私 のすることは、クラブヘッドを直角にボールに当てることだけ だ」という気持ちで打ったボールは、みな最良の方向へと飛ん でいったのである。グリーンへ乗せようという欲望を捨て、残り 何ヤードだから、このクラブの飛距離で大丈夫だと思ってクラ ブヘッドをボールに当てれば、目の前に池があっても、川があ ったりしても、ボールは空中を飛び、自然と越えていってしまう のである。
これは一般社会でも同じことがいえる。どんなことでも、人生
における生き方でも、まず、自分のすることは自分の足もとを みつめ、一歩一歩確実に歩むこと、一生懸命ではなく、一所懸 命に実行することが、最も大事なことなのである(未来への発 想法より)
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