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発明とか新製品開発というのは、いくら自分の頭だけで“これ
はいい”と考えても、他の人、多くの一般大衆が必要として求 められるものでなければ、何の役にも立たないし、ヒット商品に などになりえない。つまり、多くの人、一般大衆が何を必要とし ているか、世の中に貢献できるものは何かということを、体全 体で見つけることだ。それには、日常茶飯のことにも目を向 け、関心を持ち“愛情”と“思いやり”を持って考えていけばヒッ ト商品になるべきヒントが見いだせる。
当たり前のことを当たり前と見逃していては、何のヒントも生
まれない。例えば、家庭の中をもう一度、ぐるりと見回してみ る。妻や子供に今何が欲しいか、どんなものが必要か、どんな ものが役に立つか、どんなものがあれば便利かなど、聞き方も いろいろある。スポーツ、レジャーに出掛けてもしかりである。 環境の異なる場所でも細かい点にまで目を向け、関心と疑問 を持ち接していく習慣をつければ、新製品開発のためのヒント はある。
それを総合してつきつめていけば“必要は発明の母”という
言葉に通じていくであろう。愛情と思いやりを持って、「いま、こ の人たちにはこれが必要だ」「これがあれば生活が便利にな る」「楽しんで幸せになれる」といった発想をふくらませ、それを 具体化して世に出し成功したのがヒット商品である。少年時代 のハンドル付うば車の発明からはじまって磁力線発生器の開 発までさまざまである。そして、磁力線発生器も自分のケガを 治したいというのが動機であった。私は足首を捻挫して痛くて たまらなかった。それで超強力なインパルス磁力線を当ててみ たらどうだろうかと、10分間程足首にコイルを置いて実験した ところ、痛みがなくなってしまった。・・・・
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